雲龍図・東坡乗驢図
| 名称ふりがな | うんりゅうず とうばじょうろず |
|---|---|
| 大分類 | 絵画 |
| 員数 | 2幅 |
| 作者 | 狩野興甫 |
| 材質 | 絹本墨画・紙本墨画 |
| 付属品 | 桐箱 |
| 法量まとめ | (雲龍図)縦84.8 横35.8 (東坡騎驢図)縦35.0 横48.0 |
| 時代 | 江戸 |
| 世紀 | 17 |
| 寄贈・寄託者名 | 和歌山県立博物館 |
| 解説 | 前者は、雲の中から頭部をあらわした龍を描いた作例で、大半を墨で描くが、口や耳などには一部に代赭を施しているのも確認できる。右下に「興甫筆」の署名と「狩野」の朱文方形内円印が捺される。全体に筆致は簡素であるが的確で、狩野派らしい堅実な表現となっている。後者は、驢馬に乗った蘇東坡を描いたもので、驢馬の背で後ろを振り返りながら滝を見上げているようである。簡略な筆致であるが、驢馬の体の立体的な描写や人物の衣文線の複雑な前後関係には、筆者の高い技量が感じられる。画面右端に書かれているのは、上島鬼貫(1661~1738)の句である。左下に「興甫筆」の署名と「狩野」の朱文方形内円印がある。 |