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南紀男山窯跡採集窯道具

名称ふりがななんきおとこやまかまあとさいしゅうかまどうぐ
大分類考古資料
員数50点
時代江戸
世紀19
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀州の三大窯のうちの一つ、南紀男山焼の窯跡(有田郡広川町上中野)で、1970年代前半ころに現地で表面採集された窯道具類。おもに天秤積みという窯積み法に用いられる窯道具が多く含まれ(トチン・チャツ・ハマなど)、ほかに匣鉢もみられる。陶土もしくは耐火粘土製で、くり返し使用され、ゆがみや自然釉が生じているものもみられる。ハマには、円盤状のもののほか、四方に突帯を付き出したタコハマ・製品に接する部分を5つのスパイク状の陶土でつくりだした足付ハマがあり、磁器片に溶着した足付ハマも2点含まれる。このような窯道具の構成は、肥前・有田焼の窯跡の発掘調査によって出土した資料と共通する点が多い。

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