西国巡礼方角絵図

名称ふりがなさいこくじゅんれいほうがくえず
大分類歴史資料
員数1舗
材質版本
法量まとめ縦63.6 横67.2
時代江戸
世紀18
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 江戸時代中期には、熊野詣が庶民の間で盛行するようになるが、行楽の要素が強くなり、『西国三十三所名所図会』に代表される名所案内記の類が出版されて、旅行者の需要に対応した。本図は、このような状況の下で版行された旅行者用の地図で、巡礼道と宿場、路程、名所などが記されている。左下の枠内に「粉河はたごや善兵衛板」とあり、西国第三番札所粉河寺の門前町で出版・販売されたものと思われるが、京・大坂あたりで制作された版木を購入して旅籠が使用したものと推測される。伊勢・熊野と三十三所を一筆書きでめぐる巡礼道以外にも、高野山に登る麻生津道・高野街道や、小辺路・大辺路なども記されており、多様な巡礼の需要にも対応できるようになっている。
テーマまつり/いのり、海

PageTop