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七律詩書「次垣内秀才韻以贈」

名称ふりがなしちりつしりょ かきうちしゅうさいのいんについでおくる
大分類書跡
員数1幅
作者祇園南海
材質紙本墨書
付属品桐箱・包裂・巻止
法量まとめ縦94.8 横26.0(表装166.0 横34.5)
時代江戸
世紀18
元号享保19
西暦1734
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説紀州の三大文人画家の一人・祇園南海(1676~1751)による七律詩書。亡くなった垣内秀才すなわち垣内東皐(全庵、1680~1732)の文才を偲び、東皐の詩にあわせて作り献呈したものである。東皐は、有田郡栖原村(湯浅町)の生まれで、京都で伊藤仁斎・東涯に師事し、のち江戸で医業を営み、その後豊前中津藩の侍医となった。享保17年(1732)に、病のため致仕し帰郷しようとしたが叶わず、当地で没した。本品は、甲寅(1734)年6月の南海自筆によるもの。南海独特の鋭い筆遣いの行書の作品で、「源瑜之印(白文)」「湘雲主人(朱文)」の印と、「江上清風山間名月」の関防印が捺されている。『南海先生後集』収録のものとは、わずかに異同がみられる。

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