和歌浦図巻

名称ふりがなわかのうらずかん
大分類絵画
員数1巻
作者松尾塊亭
材質紙本墨画
法量まとめ縦27.0 横219.8
時代江戸
世紀19
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀伊藩士で俳諧師の松尾塊亭(1732~1815)が描いた和歌浦の図で、冒頭には和歌浦の歴史や地理を述べた「和歌浦之賦」を自ら記す。画面は、東から西方向へ俯瞰した視点で、手前には妙見堂・養珠寺・玉津島社・妹背山、やや奥に東照宮・天満宮が描かれ、片男波が細長く巻末まで延びており、かなり正確な描写となっている。片男波の内側(市町前)の塩田化は進んでおらず、片男波の砂嘴が現在の御手洗池のところまで細いままで、桑山玉洲による「和歌浦図巻」(天明2年(1782)、個人蔵)の構図と全く同じであり、ほぼ同時期の作と考えてよいであろう。

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