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請雨経法

名称ふりがなしょううきょうほう
大分類書跡
員数1巻
材質紙本墨書
法量まとめ縦30.1 横595.4
時代江戸
世紀18
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 平安時代後期の真言宗の僧・心覚(1117~80)が撰述した『別尊雑記』57巻のうち、巻14は「請雨経法」とよばれ、雨乞いの修法に用いられた。心覚は園城寺・醍醐寺で研鑽後、高野山の成蓮院で灌頂を受け、常喜院を創建した。雁皮紙に淡墨の界線を引き、丁寧に書写された巻子で、裏書や朱筆も忠実に写す。元応2年(1320)点校奥書・正中2年(1325)伝授奥書も、原本に記されていたものであろう。巻頭紙背に、承安2年(1172)6月18日の心覚による裏書がみえ、祖本は心覚自筆の仁和寺本(重文)と想定される。首題の下には、擦消上に「僧正弘基」の朱印が捺されており、本品が新義真言宗・智積院30世の弘基(1752~1822)の手元にあったことがわかる。
テーマまつり/いのり

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