夏景山水図

名称ふりがなかけいさんすいず
大分類絵画
員数1幅
作者野呂介石
材質絹本淡彩
付属品桐箱・紙たとう箱・巻止
法量まとめ縦108.1 横45.2
時代江戸
世紀19
時期後期
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀州の三大文人画家の一人・野呂介石(1747〜1828)による淡彩の山水図。題詩を強く意識した夏の山中の夕暮れをあらわした構図であるが、画面構成にはぎごちなさがみられる。自身の款記によると、「梅道人」すなわち中国・元時代の文人画家・呉鎮(1280〜1354)の詩句を介石が写したとするが、題詩として記された七言絶句は同じ元代の画人・倪瓉(1301〜74)によるもので、詩句の順序の混乱もあり、介石の誤解とみられる。なお、詩と落款は次のとおりである。「雨歇重林煙樹湿、風来晩窓涼幽人、倚遍欄干久始識、山中興味長虚閣、梅道人句第五隆寫」(賛詩・款記)「第五隆印」(白文方印)、「介石居士」(白文方印)。

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