叭々鳥図
名称ふりがな | ははちょうず |
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大分類 | 絵画 |
員数 | 1幅 |
作者 | 崖南嶠 |
材質 | 絹本著色 |
付属品 | 桐箱・巻止 |
法量まとめ | 縦101.7 横38.5 |
時代 | 江戸 |
世紀 | 19 |
時期 | 後期 |
寄贈・寄託者名 | 和歌山県立博物館 |
解説 | 崖南嶠の花鳥図に、父親の崖熊野が讃をしたためた、親子合作の一幅である。叭々鳥は、羽の白い部分が飛んでいる時に「八」の字に見えることから、数の多いことを示す「八百」に通じるものとして、吉祥画題として用いられた。この鳥は中国原産で日本には生息しておらず、中国絵画の影響を受けて日本の花鳥画によく描かれた。画面右下に「紀藩南嶠樵者写」の落款と「弘興之印」「崖氏」の白文方印がある。熊野の讃は、独特の筆跡で、「秋冬之丹不如春夏紅、華好者亦不会有時乎、哇哇、熊野老人題」とあり、「口教之有楽地」の関防印、「弘毅之印」「剛先父」の落款印が押されている。紀州藩に学をもって仕えた熊野・南キョウ合作の優品の一つである。 |