樽廻船航海路絵図

名称ふりがなたるかいせんこうかいろえず
大分類古文書
員数1舗
材質紙本淡彩
付属品
法量まとめ縦100.5~141.0 横483.0
時代江戸
世紀19
時期中期
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 享保15(1730)年、檜垣廻船の江戸十組問屋から酒問屋が独立したことにより、迅速な酒荷専用船、すなわち樽廻船の運航が始まった。紀州にも樽廻船を保有する浦があり、紀州廻船は明和~天明期(1764~88)に隆盛期を迎えた。本品は、その樽廻船の航路図で、兵庫・西宮から紀伊半島を経て江戸に至るまでの、海路沿岸の地形(山並・河口・島など)が描かれ、沿岸の地名や各岬間の距離・方角などが墨書される。多くの朱点が付けられている部分は、停泊可能な港湾を示したものか。また、狼煙台と思しき表現も見られ興味深い。当時は、陸地を見ながら航海するため、沿岸の地形・島などが特徴的に描かれており、廻船の航海に実用された可能性もある。

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