白石詩草

名称ふりがなはくせきしそう
大分類典籍
員数1冊
材質版本
付属品
法量まとめ縦26.3 横17.5
時代江戸
世紀18
時期中期
元号正徳2刊
西暦1712
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 六代将軍家宣・七代将軍家継に仕えた儒学者・新井白石(1657~1725)は、同じ木下順庵門下の祇園南海(1676~1751)を禁固刑から解放し、正徳元年(1711)の朝鮮通信使応接役に推挙している。本書は白石の漢詩集(深見玄岱編)であるが、正徳元年度の朝鮮通信使の使者らが全ての序文・跋文を寄せており、朝鮮との外交関係における白石の重要な位置を示している。その後、吉宗が八代将軍になると、白石はその政治的地位を失った。奥には刊記として、「正徳壬辰仲春、江戸麹町十丁目唐本屋清兵衛梓行、京都同店八郎兵衛」とある。新井白石は、6代将軍家宣と7代将軍家継に仕えた儒学者で、朱子学思想をもとにした政治実践である「正徳の治」を幕政において実施した。家継の死により、独自の改革を進めようとする前紀州藩主徳川吉宗が将軍になると、引退に追い込まれることになった。本品は白石の漢詩を集成した漢詩集である。奥には、「正徳壬辰仲春、江戸麹町十丁目唐本屋清兵衛梓行、京都同店八郎兵衛」とある。紀州徳川家出身の吉宗の将軍就任をめぐる重要な人物の1人である白石を、紹介することのできる同時代資料である。

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