遊佐長清書状写

名称ふりがなゆさながきよしょじょううつし
大分類古文書
員数1通
作者遊佐長清
材質紙本墨書
時代室町時代
世紀16世紀
解説 この資料は、遊佐長清が神保式部丞に宛てた書状の写しで、『和歌山県史』中世史料一に花岡家文書(四号)として掲載される。右端に切封の痕跡らしきものが残るが、袖に「本紙ほうせう(奉書ヵ)歟」とあり、写しとみられる。差出者の遊佐長清は、永正18年(1521)~天文3年(1534)ごろに活動した人物で、紀伊国守護畠山稙長の有力内衆・小守護代であり、永正18年頃には奉行人として連署奉書の発給などを行っている。また、宛先の神保式部丞は、紀伊国口郡の小守護代と考えられる。文面からは、隅田肥前守が畠山稙長方での働きをし、忠節を尽くし、知行を安堵されたことがうかがえる。戦国時代の紀伊国守護畠山氏奉行人発給文書であるとともに、隅田党の活動をうかがわせる資料として貴重である。

PageTop