山水幷詩書貼交帖
| 名称ふりがな | さんすいならびにししょはりまぜじょう |
|---|---|
| 大分類 | 絵画 |
| 員数 | 1帖 |
| 作者 | 伝・野呂介石(菊池五山・大田錦城・中島棕隠・菅茶山賛) |
| 材質 | 絹本墨画・淡彩・著色 |
| 付属品 | 二重箱(外杉・内杉) |
| 法量まとめ | 外寸35.6×41.2、12頁(うち8頁は約32×38cmの絹地、残り4頁は縦幅が約半分の絹地が2葉ずつ計8葉 |
| 時代 | 江戸 |
| 世紀 | 19 |
| 時期 | 江戸 |
| 元号 | 文政8年 |
| 西暦 | 1825 |
| 寄贈・寄託者名 | 和歌山県立博物館 |
| 解説 | 紀州三大文人画家の一人・野呂介石(1747~1828)筆と伝わる絵画と、江戸後期を代表する漢詩人らによる賛詩が書き込まれた12面からなる折帖である。8面には1面につき1葉、4面には1面につき2葉、合計16葉の絹地の裂が貼られている。画面は金泥の重界で縁取られ、うち9葉には山水図が、残り7葉には諸家の漢詩があらわされている。山水図の作者は野呂介石と伝えられ、簡略な筆致や色遣い、枠線を設ける形式などは介石筆「泉石嘯傲図帖」(個人蔵)などを想起させる。漢詩の筆者には、菊池五山(1769~1849)、大田錦城(1765~1825)、中島棕隠(1779~1849)、菅茶山(1748~1827)といった江戸後期を代表する漢詩人が名を連ねている。文人画家として著名であった介石の作品を中心として、江戸時代後期に隆盛した漢詩で演出した作品であるが、介石の作品も含めて筆者については検討を要する。 |