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一行書「先立其大者」
| 名称ふりがな | いちぎょうしょ まずそのだいなるものをたつ」 |
|---|---|
| 大分類 | 書跡 |
| 員数 | 1幅 |
| 作者 | 伊藤蘭嵎 |
| 材質 | 紙本墨書 |
| 付属品 | 桐内箱・杉外箱 |
| 法量まとめ | 縦115.0 横25.4 |
| 時代 | 江戸 |
| 世紀 | 18 |
| 時期 | 中期 |
| 寄贈・寄託者名 | 和歌山県立博物館 |
| 解説 | 伊藤蘭嵎(1694~1778)は、高名な儒学者・伊藤仁斎(1627〜1705)を父に京都に生まれ、その兄・伊藤東涯(1670〜1736)の代わりに紀伊徳川家6代藩主宗直(1682〜1757)の招きに応えて紀伊藩の儒学者となった。数多くの人材を育て、紀州の三大文人画家の一人・野呂介石(1747〜1828)もその一人である。本品は、『孟子』巻之十一、告子上における孟子の言葉「比天之所与我者、先立乎其大者、則其小者不能奪也」(これ天の我に与ふる所の者、先ずその大なる者を立つれば、則ちその小なる者、奪うこと能わざるなり)から5文字を引いて行書で大書したもので、まず大いなる心を打ち立てることが必要と孟子が説いた部分である。 |