一行書「振衣千仞岡」
| 名称ふりがな | いちぎょうしょころもをふるせんじんのおか |
|---|---|
| 大分類 | 書跡 |
| 員数 | 1幅 |
| 作者 | 伊藤蘭嵎 |
| 材質 | 紙本墨書 |
| 付属品 | なし |
| 法量まとめ | 縦123.7 横26.9 |
| 時代 | 江戸 |
| 世紀 | 18 |
| 時期 | 中期 |
| 寄贈・寄託者名 | 和歌山県立博物館 |
| 解説 | 伊藤蘭嵎(1694~1778)は、京都の高名な儒学者・伊藤仁斎の第5子で、享保16(1731)年紀州藩6代藩主・徳川宗直に召されて儒官となり、数多くの人材を育てた。祇園南海とも親しく、とりわけ野呂介石には学問の師として人間形成に強い影響を及ぼしている。本品は、中国晋代の文学者・左思の『詠史詩』中にある「振衣千仞岡、浴足萬里流」の前句を縦一行に書したもので、世塵を脱し志を高尚にするという文意は、蘭嵎のひととなりを彷彿とさせる。 |