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唐寅詩意山水図

名称ふりがなとういんしいさんすいず
大分類絵画
員数1幅
作者平林無方
材質紙本淡彩
付属品桐箱・巻止
法量まとめ縦132.4 全長28.4
時代江戸
世紀19
時期後期
元号文政10
西暦1827
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 湯浅・福蔵寺の住職で、野呂介石(1747〜1828)に師事した平林無方(1782~1837)による山水図。近景には、渓流に架けられた橋が描かれ、余白をはさんでその背後には、険しい高山から流れ下る滝が描かれている。山肌に施した代赭や藍の淡彩などは、師の介石からの強い影響がうかがわれる。自賛の七言絶句「緑陰晴昼白猿啼、三峡橋辺路欲迷、頼得泉声引帰路、幾回嗚咽認高低」は、中国・明時代の文人・唐寅(唐六如、1470〜1524)による「題画十三首」の第4首にあたり、無方の絵はその詩趣を表現したものである。落款は、「六如詩丙戌夏日、無方山人写」(款記)、「空心之印」「无方山人」(白文連印)で、遊印に「死在嵒根骨亦清」(朱文長方印)が捺される。

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