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春景山水図

名称ふりがなしゅんけいさんすいず
大分類絵画
員数1幅
作者野呂介石
材質絹本淡彩
付属品桐箱・帙・太巻軸・巻止・旧装桐箱・旧装軸・旧装紐
法量まとめ縦61.7 横110.4
時代江戸
世紀19
時期後期
元号文化5
西暦1808
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀州の三大文人画家の一人・野呂介石(1747〜1828)による大画面の山水図。広い水面をはさむ両岸の、のどかな春の景色を描いた作品で、水辺には松の林が連なり、その間に梅の花が咲く。手前の岸には楼閣があり、2階から人物が景色を眺めている。対岸にもいくつかの亭があり、橋を渡った先端の亭からは、その奥の滝を眺める2人の人物が描かれる。なだらかな遠くの山並みや山裾に配された霞のような余白が、画面に奥行きを与えて効果的である。落款によると、文化5年(1808)、介石62歳の時の作で、柔らかな筆致を用いた山肌の表現や、輪郭線をあまり強調せずに色面を主体とした彩色法など、穏やかで温雅な画風は、この時期に介石が確立していったものと考えられる。
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