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中辺路・大辺路及熊野川図

名称ふりがななかへちおおへちおよびくまのがわず
大分類絵画
員数3帖
材質紙本著色
付属品桐箱・帙(大辺路図・熊野川図)・題箋
法量まとめ①大辺路図:縦28.1 横1050 ②熊野川図:縦28.1 横450.0 ③中辺路図:縦28.1 横850.0
時代江戸
世紀19
時期後期
伝来南葵文庫旧蔵、田中敬忠コレクション
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 熊野街道の景観を、俯瞰的に描いた画帖で、携帯しやすいように折帖になっている。①和歌山城から田辺を通り、海沿いの大辺路を通って紀伊長島までを描く1帖、②本宮から新宮までの熊野川の景観を描く1帖、③田辺から中辺路を通り、新宮までを描く1帖の合計3帖で構成される。区間の距離を省略して描く街道沿いの描写は淡白であるが、自然景観は山水画の技法を用いて、木々が紅葉した秋の風景として描かれており、専門的な絵師の筆によるものと思われる。名所・旧跡の記載はみられるが、住民の生業がうかがわれる描写はない。村名・名所旧跡・距離を記した小札が貼られ、海岸沿いの「遠見番所」「大筒仕懸場」「御鉄砲蔵」、熊野川筋の「御用木繋場」などの記載もみられることから、藩政に関わる用途のために制作されたものと推測される。巻頭には、それぞれ「南葵文庫」と「旧和歌山徳川氏蔵」(①②のみ)の朱印が捺され、また①と②の表紙には南葵文庫の蔵書票も貼られていることから、紀伊徳川家旧蔵資料であることがわかる。

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