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秋景山水図

名称ふりがなしゅうけいさんすいず
大分類絵画
員数1幅
作者桑山玉洲
材質紙本淡彩
付属品杉箱・巻止・包裂
法量まとめ縦133.3 横28.1
時代江戸
世紀18
時期中期
元号寛政7
西暦1795
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀州の三大文人画家の一人・桑山玉洲(1746〜99)による山水図。紅葉した樹木と葉を落とした樹木が混在する晩秋の風景である。近景には、水辺の岩場に赤い衣を着た一人の人物が座る。対岸には大きな楼閣があり、その窓には青い紗幕がみえる。さらに楼閣の背後には、険しい山々が奥に連なっている。画面を彩る藍と代赭の淡彩が交互に配され、画面に彩色を積み上げていくような表現となっている。本図のような軽妙で美しい淡彩を用いた独自の表現は、池大雅(1723〜76)からの影響が想定され、玉洲の後年の画風である。落款は、「乙卯之秋日寫、於珂雪堂中、玉洲桑嗣燦」(款記)、「桑嗣燦印」・「明夫」(白文連印)で、寛政7年(1795)、玉洲50歳の時の作品である。
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