富士図

名称ふりがなふじず
大分類絵画
員数1幅
作者狩野興益
材質絹本著色
法量まとめ縦30.5 横48.2
時代江戸
世紀17
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀伊藩のお抱え絵師・紀伊狩野2 代目の狩野興益(?~ 1705)が描いた富士山の図。横長の画面に、霞がかった白い富士を画面のやや左に寄せて描き、富士の手前に山並を配する。富士山図の規範となった伝雪舟筆「富士三保清見寺図」(永青文庫蔵)の影響がうかがわれるが、本図では清見寺や三保松原を描かず、非常に簡略な描写となっている。手前の山は輪郭線を用いない没骨法で表し、富士や霞は、周りに淡墨を二度ほど刷き、外隈の技法で表している。

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