墨梅図屛風

名称ふりがなぼくばいずびょうぶ
大分類絵画
員数2曲1隻
作者野呂介石
材質紙本墨画
法量まとめ縦157.9 横173.4
時代江戸
世紀19
元号文政9
西暦1826
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀州三大文人画家の一人・野呂介石(1747~1828)が、白梅を描いた屛風。文政9年(1826)、介石80歳の冬の作。印章は、署名の脇に「矮梅衟者」(朱文方印)、「第五隆印」(朱文方印)、第2扇の右下に、遊印「四碧齋」(朱文長方印)が捺される。画面左から太い幹が立ち上がり、4本の太い枝が放射状に伸びる。枝の1本は大きく弧を描いて右方向に垂れ下がり、若枝がまた放射状に伸びて、空間の広がりを示す。幹は輪郭線を用いない没骨法で表して、立体感を出す。梅花には輪郭線を用い、丸みを帯びて張りのある形を描き出す。太い枝や点苔は、擦筆を用いて勢いよく描き、細い枝の先は、上に向かってわずかに弧を描くしなやかな線で表す。

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