群猿図

名称ふりがなぐんえんず
大分類絵画
員数1幅
作者笹川遊泉顕信
材質紙本墨画淡彩
法量まとめ縦37.4 横52.5
時代江戸
世紀18-19
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 紀伊藩のお抱え絵師・笹川遊泉顕信(初代、1767~1820)が描いた群猿図。淡墨を主体に、筆数を減らした無駄のない描写で、群れ集う104匹の猿が生き生きと描かれる。猿の顔には淡く代赭を施して赤みを出し、目鼻と手足の先は濃墨の細線を用いて、表情の違いを描き分ける。構図は、画面右よりに大きな枯木と土坡・樹叢を配して近景とし、画面左になだらかな遠山を配して遠景とする、対角線構図となっている。小品ながら、意匠がこらされ、見応えある作品となっている。

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