一行書「医惟在活物窮理」

名称ふりがないちぎょうしょ いはただかつぶつきゅうりにあり
大分類書跡
員数1幅
作者華岡青洲
材質紙本墨書
法量まとめ縦127.2 横26.7
時代江戸
世紀19
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 那賀郡西野山村(紀の川市)の医師で、和漢蘭折衷の医術の実践をめざした華岡青洲(1760~1835)が揮毫した書。青洲は、文化元年(1804)に通仙散という麻酔薬を用いて、世界で初めて乳癌の手術を行ったことで知られる。「医は惟だ活物窮理に在り」と書され、力強さを含ませながらも、早い筆さばきで一気に書き上げた作品である。医業の本質は、人の命を救い、真理を究めることにある、という意味である。家塾・春林軒を卒業する門弟などに、座右として贈られたものではないかと考えられる。

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