十一面観音及び両脇侍像

名称ふりがなじゅういちめんかんのんおよびりょうわきじぞう
大分類絵画
員数1幅
材質絹本著色
法量まとめ縦77.6 横31.9
時代戦国
世紀16
寄贈・寄託者名和歌山県立博物館
解説 中央に、白い円光背を背負って右手に水瓶を執り、右手与願印で念珠を懸け、岩上の蓮華座に座る十一面観音像を、その右下に合掌する龍王、左下に合掌する童子が自然景観の中に描かれる。十一面観音と龍王・童子の組み合わせについて、その製作の思想的背景は不明である。各尊は親しみある明確な風貌にあらわされ、目の粗い画絹を用いていることも合わせて、室町時代後期(16世紀ごろ)の制作と想定される。旧表具墨書によると、江戸・増上寺の別当恵眼院円酬の所有であったが、文久3年(1863)に譲られたとする。旧紀伊藩士高井家伝来資料。

PageTop