
蛾輪
資料名(カナ) | ガリン |
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時代区分 | 明治30年代中頃(推定) |
解説 | 種紙(蚕卵紙・蚕の卵が産み付けられた紙)の製造方法には、平付と框製があります。平付は、台紙に100匹程の雌蛾をのせて産卵させる方法です。楕円形の大枠が使われることもありました。雌蛾を一匹ずつ丸い枠(蛾輪)に入れて産卵させる框製は、蚕種製造家が母蛾の卵を製造するために行われました。母蛾用の蚕種は、一匹ずつ微粒子病の検査が義務付けられており、枠を使うことによって、病気の蚕の卵が混じらず、異常が見つかった蚕の卵は全て廃棄することができます。明治30年代になると、この框製が徐々に養蚕農家用の普通蚕種の製造にも使われるようになり、蛾輪を28個つなげた連接框盤が製造されました。 本資料は、小宮村宇津木(現宇津木町)の旧家から寄贈されました。明治26年(1893)に蚕種製造鑑札を取得し、昭和6年(1931)ころまで蚕種を製造していました。 |
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