だるま抱き猫

資料名(カナ)ダルマダキネコ
時代区分
解説市内高月町の沢井安雄家で作られたものです。沢井家は屋号を「だるま屋」といい、拝島大師のだるま市などでだるまを売っていました。
養蚕農家は、蚕を食べてしまうネズミを退治してくれるので、猫を大切にしてきました。蚕は、脱皮する前に動かなくなります。この状態を「眠」といい、脱皮後を「蚕が起き上がる」といいます。だるまは、自然に起き上がることから、関東一帯の養蚕農家では、蚕が無事に起き上がって成長するように縁起をかつぎ、だるまを買い求めました。だるまを抱いている招き猫は、養蚕農家にとって縁起物が重なった姿をしているのです。

PageTop