『東京附近名所古蹟四季遊覧案内図 附東京近傍電車線最近調査』の画像

東京附近名所古蹟四季遊覧案内図 附東京近傍電車線最近調査

資料名(カナ)トウキョウフキンメイショコセキシキユウランアンナイズ ツケタリトウキョウキンボウデンシャセンサイキンチョウサ
文書群名
年代(和暦、年月日)明治39年8月1日
解説76.0×103.5㎝。本図は関東地方を中心に、北は白河、南は房総半島・伊豆半島、西は静岡・下諏訪に至る明治39年(1906)8月時点の鉄道路線と名所・観光地・公共施設等、多くの情報を1枚に収めている。鉄道馬車や乗合馬車の路線も示されている。当時の八王子町は図のやや左上部に描かれており、川越・甲府に並ぶ大きな都市と認識されていたことがわかる。
八王子町周辺に注目すると、甲武鉄道(この図では八王子より西は「官有鉄道」と色分け)が市街地の南に走っている/高雄山(高尾山)が市街地の南東にある(しかもそのすぐ下が目黒不動尊)、など、作図上の方位・距離のゆがみに収まらない誤った表現がされていることに気付く。この地図を持って八王子町周辺の名所を訪れた人は混乱したにちがいない。しかし、なかなか遠方に出かけられない人は、このにぎやかな路線図を眺めて名所巡りに思いを馳せたであろうことも想像に難くない。
編輯者は東京市下谷区竹町14番地鈴木熊次郎、発行者は同市浅草区新福井町3番地富里長松・同区下平右衛門町9番地岡村庄兵衛。

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