/5

子抱き土偶(4号住居跡)

資料名(カナ)コダキドグウ(4ゴウジュウキョアト)
時代縄文(中期)
出土地 名称宮田遺跡
解説宮田遺跡A区4号住居跡の南側周溝から、頭部を欠損し、倒立した状態で出土しました。子どもを抱く手の格好は、右利きの人がなすしぐさで、あたかも子供に乳を与えているように見えます。また、膝をくずし座っている様子や頭髪を後ろにまとめたような隆起などから当時の女性のより具体的な生活の様相がうかがえます。子どもを抱き、乳を与えながら腹部が肥大していることは縄文中期には腹部肥大の表現が土偶を表す必須条件の可能性もあるのかもしれません。土偶の表現や住居跡から出土した土器より勝坂式の古い段階のものと考えられます。子どもを伴う土偶は全国でも珍しく、石川県上山田貝塚からは子どもを背負い、子どもを支える左手を後ろにまわしているような格好の土偶が見られます。
法量-器高7.5
法量-重量

PageTop