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土鈴型土偶 (7号住居跡)

資料名(カナ)ドレイガタドグウ(7ゴウジュウキョアト)
時代縄文(中期)
出土地 名称楢原遺跡
解説中央自動車道建設工事に先立ち、昭和40年(1965)、國學院大學大場磐雄を団長に地元教員や生徒も含めた調査団によりトレンチを設定した調査が実施された楢原遺跡でみつかった土鈴形土偶。楢原遺跡では縄文時代中期の住居跡11棟や土坑墓、集石土坑、弥生時代後期の住居跡1棟などが確認されました。土鈴形土偶はCトレンチ7号住居跡から出土しました。7号住居跡は下層の7a住居跡と上層の7b住居跡の複合住居跡の複合住居とされ、土鈴形土偶は下層の7b住居跡から頭と胴が分離した状態で見つかりました。手足を省略し、大きな頭部と円錐状の胴部が特徴で、胴部に描かれる正中線、渦巻き文などから中期中葉に属し、一部欠損していますがほぼ完形の状態です。胴体下部は中空となり、内部に土玉の鳴子が1つ入っています。土鈴形土偶は多摩地域から長野県伊奈地域にかけて分布するとされ「死と再生」の観念に代表される精神文化の呪術具の1つとの考え方もあるようです。
法量-器高11.0
法量-重量

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