慶応二年忍城図

資料番号2023-101
大分類歴史
よみけいおうにねんおしじょうず
資料解説凡例があり、黄色が道、薄茶色が水、灰色が蔀、朱色が寺社地、緑色が田地、黒色に白線が塀、黒色が土塁、朱色が「同役」を表す。水をあらわす色は本来青色であったはずで、経年等にともなう変色を経て現在の薄茶色になっている。「同役」は凡例の枠に後から加筆されたようにも見られ、色彩の類似する寺社をあらわす可能性があるが、現段階では確証を得ない。武家地には姓名の記載はなく、一律して「侍屋敷」と記されている。描写の特徴として、構造物の配置・形状に加えてその名称を克明に表現している点が見受けられる。「文久年間忍城之地図」と比較して、井戸曲輪に新たに長屋が増築されている。慶応期の城絵図は後年の筆写本の№19があるが、同時代成立の絵図として貴重である。蔵書朱印が二つあり、一方は「武蔵堂蔵書籍之膳印」、もう一方は「日野氏蔵書印」とある。
時代・時期江戸時代
年号・日付慶応2年(1866)正月下旬写

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