黒沢翁満筆 和歌屏風

資料番号2022-12
大分類歴史
よみくろさわおきなまろひつわかびょうぶ
資料解説黒沢翁満の和歌六首を屛風仕立にしたもの。翁満特有の仮名交じりの独特な書体が特徴の作品。黒沢は寛政7年(1795)桑名藩士の黒沢重考の子として生まれた。通称は八左衛門、九蔵ともいう。旗奉行や大坂留守居役を務めた。賀茂真淵に傾倒し、文人・国学者としても著名である。その業績は和歌研究や歌集、国語学、随筆、紀行文、地誌、童話長唄など多岐にわたる。上方にも多くの門人がいた。安政6年(1859)死去。/第一扇「山さとを ひなのかきりと きてみれは 都まさりに 鴬のなく」/第二扇「此ころは なつのいのちの やりみつも 草のおとろか したむせふ也」/第三扇「きはみゆく はしのたもとに なく鶴の 声のひやかに 秋風そふく」/第四扇「すゝみしは きのふと思ふを 端居して 日なたもとむる ひと心うき」/第五扇「つるきもて さすともなかし もつゆゑに 恋にはもろき 我なみたかな」/第六扇「君か世を ちよにやちよと いのるかな 賎もをたまき くりかへしつゝ」
時代・時期江戸時代後期

PageTop