刀 無銘

資料ID277093
分野美術工芸
分野補刀剣・刀装具
寸法(図録用)刃長70.8 反り2.0
数量(単位)1
解説文又は共通解説文太刀の茎を銘がなくなるほど短く切って(大磨上(すりあげ))、刀としている。この状態でも、元(手元)と先(切先)の幅差が大きく、反りの高い太刀姿をしていることがわかる。こうした体配から、室町時代前期~後期の作かと思われる。梱包材の表書きなどより、赤羽刀として譲渡される際、美濃千手院派の作と鑑定されたもののようである。千手院派とは、南北朝時代に、大和(奈良県)から美濃赤坂に移住した刀工一派。小さな切先やおだやかで上品な作風から山城(京都府)物のようにも見える。鎬(しのぎ)が高く、やはり大和系の作であろうかと思われる。

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