板垣君危難之図扇子

資料ID228138
分野美術工芸
分野補絵画
区分実物
作者年々居春近
年代明治15年(1882)7月
材質紙本扇(錦絵)
寸法(図録用)上弦42.0cm 下弦17.3cm 辺13.2cm
数量(単位)1握
解説文又は共通解説文自由民権運動が盛り上がる中、明治15年4月6日、岐阜の中教院で懇親会が開かれ、自由党総理板垣退助は濃飛自由党員の前で演説を行いました。演説後、途中で退座した板垣が玄関を出ようとしたとき、相原尚褧(あいはらなおぶみ)に短刀で襲われました。「板垣死すとも自由は死せず」は有名なフレーズですが、板垣が実際に言ったかどうかについては議論が分かれます。この暗殺未遂事件はたちまち全国に伝わり、多くの自由党員や同志が岐阜に集まりました。本作品はこの事件を描いた扇子です。画中に登場する本多政直(ほんだまさなお)(画中での表記は「本多正直」)の子孫の家に伝わっていました。本多は相原を捕縛した濃飛自由党員の士族です。

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