刀 銘 美濃国住人藤原兼常助右衛門作/奉其子三之尉作右衛門権之助三人相槌
| 資料ID | 1772 |
|---|---|
| 分野 | 美術工芸 |
| 区分 | 実物 |
| 作者 | 兼常 |
| 年代 | 慶長10年(1605) |
| 寸法(図録用) | 刃長112.9cm 反り3.0 cm |
| 解説文又は共通解説文 | 鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)、大切先フクラ枯れる。先反りのついた中間反り。小板目に杢(もく)交(ま)じり、刃寄(よ)り棟(むね)寄りの肌流れて柾(まさ)がかる。白(しら)け映(うつ)り立つ。刃文は互の目(ぐのめ)の交じる直刃(すぐは)に足・葉(よう)入り、刃中明るく、匂口(においぐち)冴える。 奉納用の長大な合作で見ごたえがある。刀身切付銘(表)に「江州浅井郡伊吹(滋賀県米原市)勘解由次官(かげゆのすけ)久次其子山田勘右衛門尉源家秀」、同(裏)に「長□山田源明郎家次朋慶長拾年二月吉」とある。二子と相槌で鍛刀剣したという兼常は数代・複数人おり、本作は、文禄(1592-96)ころ、上有知(こうずち)(美濃市)城主・金森長近に招聘された尾張関政常(まさつね)の兄かと思われる。 |

