落葉(試作)
| 作品名(英題) | Fallen Leaves (Study) |
|---|---|
| 作品番号 | J-477 |
| 作家 | 菱田春草 |
| 制作年(西暦) | 1909 |
| 制作年(和暦) | 明治42 |
| 材質 | 紙本着色 |
| 形状 | 六曲一双屏風 |
| 作品解説 | 菱田春草(1874~1911)は、東京美術学校を卒業、岡倉覚三(天心)の薫陶を受け日本美術院の創立に参加、海外渡航、五浦での研鑽の中で「朦朧体」に代表される実験的な制作を続けた。若くして病に倒れたものの、日本画の転換期に記念碑的な作品生み出した近代を代表する画家である。 明治42(1909)年、第3回文展出品のため、代々木の森でのスケッチを元に、林立する木々を主題に夏頃から六曲一双屏風に取り掛かった春草であったが、制作を中断してしまった。その作品が本作である。その後、新しい無地の屏風を表具師・寺内銀次郎から譲り受け、その代金の代わりに本作を預けたと伝わっている。次に制作した作品を文展に出品し第二等一席を獲得、重要文化財《落葉》(永青文庫)として知られている。この逸話は《落葉》(重要文化財)と、本作のかつての所有者であった細川護立が雑誌記事 で語ったもので、細川氏は寺内氏から直接本作を入手している。 本作で見られる土坡を描く想定は、《落葉ノート》(飯田市美術博物館)の構想図にも見られる。そのことから、小さなノートでの構想中は本作のような作品を考えていたものの、大画面に展開した際、より別の解決すべき課題を見出したという経緯が推察される。本作における実験があったからこそ、その後の《落葉》が生まれ、春草の画業が次なる段階へと進む契機となったと言える。 |
