梅松鶴

作品名(英題)Plum, Pine and Cranes
コレクション名岩野平三郎和紙関係資料
作品番号J-436
作家大矢峻嶺
制作年(西暦)1927
制作年(和暦)昭和2年頃
サイズ各170×357.6㎝
技法紙本着色
形状屏風
作品解説越前和紙漉き職人・岩野平三郎が早くから専属で漉いていた、 金銀の砂子を漉き込んだ紙を使って描かれている。 金属の上に絵具や墨をのせるには、礬砂(どうさ)などの粘着材を乗せなければならないが、 この紙は金銀の上に薄用の紙が漉きあわされているため、 思うままに筆をふるうことが可能であった。 岩野は日本画用和紙の開発に着手して間もない頃、 日本画家たちに、まずはこの魅力的な紙を紹介し、 竹内栖鳳は銀砂子を漉きこんだ「銀潜紙」を気に入り、 多くの作品を残した。 栖鳳の画塾 「竹杖会」に属した大矢峻嶺 (明治25-昭和42) の手による本作は、 金銀砂子が漉きこまれた 「金銀潜紙」 とでも呼ぶのか、豪奢な紙に梅松鶴のめでたいモチーフを描いている。 峻嶺は1927(昭和2)年4月12日頃から20日頃まで岩野家に滞在し、 大倉喜七郎追加注文の当時世界最大の手漉き和紙・岡大紙(おかふとがみ)抄造の様子を見学し(註)、3代岩野平三郎氏の令妹敬子氏の話によると、滞在中、 岩野家の2階の座敷で本作を描き上げたという。
註:1927(昭和2)年3月28日付、4月5日付、4月21日付大矢峻嶺の岩野平三郎宛書簡

PageTop