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花鳥図屏風
| 作品名(英題) | Folding Screens with Birds and Flowers |
|---|---|
| 作品番号 | J-343 |
| 作家 | 狩野常信 |
| 制作年(西暦) | 17世紀前半 |
| 制作年(和暦) | 江戸時代 |
| サイズ | (各)159.8×367.6 折り畳んだとき総高177×幅66×厚み11.5㎝×2隻 |
| 技法 | 紙本金地着色 |
| 形状 | 六曲一双屏風 |
| 作品解説 | 本図は江戸初期の絵師で、江戸幕府奥絵師・狩野常信の筆になる新出の花鳥図屏風である。常信は狩野探幽の弟・尚信を祖とする木挽町狩野家の二代目で、江戸時代の狩野派では探幽と並ぶ名手として評価されてきた絵師である。屏風は右隻に松、桜、早蕨に白鷴の親子、小禽などを配し、左隻には竹林、薔薇、鶏の親子に同じく小禽を描き、雲霞と流水で両隻を繋いでいる。雲霞は源氏雲を金箔押し、霞を種類の異なる金の砂子に大小の切箔を交えた複雑な構成としている。また樹木や鳥をいずれも丁寧な筆致で色鮮やかに描いており、それらが金色の背景に映えて上品かつ装飾的な趣を創り出している。複雑な金地、大きな余白、両隻を流水で繋ぐという画面構成や、華やかで瀟酒な画風には、江戸狩野の確立者として絶大な影響力を残した、伯父・狩野探幽の様式が色濃く反映されている。現在は箱もなく伝来は不明である。しかし当初のものと思われる屏風金具には三葉葵紋が付され、裏面には浅葱地に唐花入七宝文様の唐紙を使用する珍しい仕様などに、本図の制作環境がうかがえる。しかも松・竹、様々な鳥の親子、番という、親子・夫婦の愛情、子孫繁栄を暗示する吉祥的画題から、おそらくは徳川家ないしはその周辺での、婚礼といった慶事や儀礼的な場を飾るために描かれたものと考えられる。各隻には「常信筆」の款記と「藤原氏寒雲子」の印章が認められる。その制作年代は落款から、慶安3(1650)年で尚信の跡を継いでから、宝永1(1704)年の法眼叙任までの間となるが、探幽の影響が強く認められる点から比較的早期の筆になる可能性も考えられよう。常信の花鳥図屏風としては、これまで京都・知恩院、板橋区立美術館、静岡県立美術館の作例が知られてきたが、本図は知恩院本とともに金地着色画の作例として貴重といえる。 |
