略歴・解説
福岡市に、博多人形師(県無形文化財)中村衍涯の長男として生まれる。九州産業大学を卒業後、林駒夫、村田陶苑、北沢一念に師事。平成元年(1989)、伝統工芸人形展で東京都教育委員会賞を受賞。また日本伝統工芸展にも出品を続け、同元年に高松宮記念賞、令和3年(2021)に日本工芸会奨励賞を受賞。また平成18年に福岡県文化賞(創造部門)を受賞し、同23年にはローマ法王に謁見し作品を献上。多彩な素材と高い技術で、天正遣欧少年使節をテーマにした南蛮シリーズや星や月の精霊による天体シリーズ等を展開し、また巨大モニュメントや博多祇園山笠の飾り山人形も手掛ける。令和4年に福岡県無形文化財認定。