福井市街全図

時代[明治]
資料解説"この地図は、明治19年(1886) に、民間人によって作られた県内最初の福井の市街地図です。市街地に朱線で町の境界線を示すとともに、「町名新旧比較表」が掲載されています。これは、従来269カ町に分かれていた町々を、明治7年に88カ町に整理統合した結果を示したもので、新町名を人々に周知させる目的で掲載したと考えられます。
江戸時代と比べて大きく変わった点は、福井城の外堀をはじめ多くの堀が埋め立てられ、石垣が崩されて市街地になっている点です。一方、本丸や二ノ丸・三ノ丸の堀など、福井城の中核部は残されています。
「福井市街」とありますが、福井市は明治22年の市制施行に伴って成立するため、明治19年にはまだ福井市はありませんでした。なお、明治22年の福井市は、江戸時代の市街地(城下町)の範囲をほぼ踏襲して誕生しました。"

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