東谷煉瓦製造所 煉瓦

煉瓦片 一括 (南条町東谷煉瓦製造所)

資料解説南条町(現:南越前町)東谷に所在した、東谷煉瓦製造所の跡地で採集された煉瓦です。

東谷煉瓦製造所は、明治22年ごろに県内で初めて設立された、北陸線の鉄道施設用の瓦を生産していた会社です。
最盛期は100名余りの職人とその家族を抱え、東谷区は呉服屋・雑貨屋などの商店が建ち並び、活況を呈していたようです。
生産された煉瓦は金沢駅~湯尾駅間のトンネル・駅舎などに使用されましたが、北陸線の完成によって需要が減少、明治35年ごろに廃業しました。
煉瓦の断面に見える縞模様は、粘土の練りが不十分だったことを示しています。

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