作者小山田二郎
ArtistOYAMADA Jiro
TitleFace
制作時期昭和36年(1961)
技法・材質キャンバス、油彩
サイズ41.0cm×31.8cm
署名等画面右下:Oyam
取得方法購入
取得年度平成7年度
コレクション名河野コレクション
所蔵品目録番号0051
作品解説画面一杯に描かれた細長い男の顔。黒い頭巾の間に見える緑色の皮膚、そして左右のこめかみから首に流れ落ちる血のような赤い筋。どこかしらジョルジュ・ルオーの描くキリストの顔を思い出させる宗教的雰囲気の濃い作品です。小山田二郎は大正3年(1914)、中国安東県生まれ。昭和9年(1934)、帝国美術学校(今の武蔵野美術大学)図案科に入学し、以後独立美術協会展や美術文化協会展等に出品しました。戦後、美術批評家滝口修造に認められ、サンパウロ・ビエンナーレや日本国際美術展、現代日本美術展にも出品しています。昭和35年府中市紅葉丘に移住、アトリエを新築して精力的に制作を続けましたが、平成3年(1991)に惜しくも逝去されました。キャンバスに刻み込むような独特の画風で、人間の奥深い感情世界を表現する作家として知られています。(山村仁志「所蔵作品から」『府中市美術館開設準備室だより』第2号、1997年3月、府中市美術館)

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