堂々とした女性

TitleLady of Dignity
作者ヨン・ムンセン(楊曼生)
ArtistYong Mun Sen
制作年1931
素材/技法油彩・画布、板
サイズ(高×幅×奥行)88.8×65.7×-
国名マレーシア
取得年1998
管理番号910
作品解説マレーシア近代美術の形成において、ペナンの中国系画家のグループ、嚶嚶(インイン)芸術社(1936年設立)の果たした役割は大きい。なかでもヨン・ムンセンは、中核メンバーとして同社を率い、いち早くゴーガンなどの西欧近代絵画の主題や表現を受容して、「南洋」らしい人物や風俗を題材にした絵画世界を築き上げた。そうした先駆的な仕事が評価され、のちに「マレーシア近代美術の父」と仰がれている。この作品の場面設定や褐色の肌の女性は、まさにゴーガンの描く自然の中のタヒチの女性を想起させ、簡略化された身体や景物の形には、キュビスムの受容も見て取れる。しかしその一方で、水辺にたつ二本の木という基本構図や線描主体の表現には、画家が身につけていた中国の伝統絵画の応用が見られる。「南洋」の中国人画家ならではの、独自の主題や表現を模索した30歳代半ばの作品になる。

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