二人の女性と幼児
Title | Two Girls and a Baby |
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作者 | ト・ゴク・ヴァン |
Artist | To Ngoc Van |
制作年 | 1944 |
素材/技法 | 油彩・画布 |
サイズ(高×幅×奥行) | 100.5×74.8×- |
国名 | ベトナム |
取得年 | 1996 |
管理番号 | 724 |
作品解説 | 作者は、ベトナム人として初めてレジスタンス美術学校(旧インドシナ美術学校)の校長を務め(1950-53年)、国立美術館の創設にも貢献するなど、美術教育や美術制度の整備をおしすすめた人物。本作は作者の代表作で、3人の人物と御簾のむこうに芙蓉が咲く穏やかな日常風景を描いたものだが、ふたりの女性は親しげでありながらも語らうふうではない。黄色いアオザイの女性は縁台に座っているのに対し、白いアオザイの女性は靴もはかず地面にじかに座っている。ふたりは主従関係にあるのかもしれない。西洋の聖母子像を想起させる構図や、隠喩を使う手法(芙蓉は「美しき女性」の意味)、筆触の柔らかさなどに、作者の師であり親交が深かったジョゼフ・アンガンベルティの影響がうかがえる。 |