析世鑑 解字卷一
| Title | An Analyzed Reflection of the World ─Handscroll Vol.1 |
|---|---|
| 作者 | シュー・ビン(徐冰) |
| Artist | Xu Bing |
| 制作年 | 1988 |
| 素材/技法 | 木版・紙(巻子装) |
| サイズ(高×幅×奥行) | 70.5×570×- |
| 国名 | 中国 |
| 管理番号 | 233 |
| 作品解説 | 巻子にならぶものは、一見漢字のようでありながら、実際にはシュ・ビン(徐冰)自身が漢字の偏や旁を組み替えて再構成し創り出した文字である。彼は、「康煕字典」を参考に独自の法則を作り、それに従い一つ一つの文字を設計、版木に彫り、伝統的な書物の形式をふまえて印刷している。4000にものぼる、実社会では通用しない、意味を為さない文字を4年もの歳月をかけて創ったという。徐冰が費やした気の遠くなるような時間と労力は、普通に考えれば徒労であるだろう。だが、この徒労、ナンセンスそのものを、シュ・ビンは表現したかったのである。実社会においてナンセンスと思われることをアートとしてみせることで、むしろ不条理や欺瞞に満ちた腹立たしい現実が見えてくるように思われる。 |
