玉ねぎを切るたびに泣いてしまう

TitleCutting Onions Always Makes Me Cry
作者ジュリー・ルーク
ArtistJulie Lluch
制作年1988
素材/技法アクリル・セラミック
サイズ(高×幅×奥行)72.8×140×83.5
国名フィリピン
管理番号106
作品解説玉ねぎを切ることにかこつけて、この女性はなぜ泣いているのだろうか。作者自身の分身でもある彼女に涙を流させる社会環境が背後にあるということだろう。作者は、男性中心的な社会の制度や慣習の中で、女性が体験する苦悩をテーマに、女性たちの現実を再現する。女性や鶏、卵、野菜など全てが陶製で本物に似せて作られている。陶芸は、工芸として美術から区別され、時に男性に対する女性の低い地位のような扱いをされてきたが、それを現代美術のなかに取り込むことで、陶芸の地位の復権が果たされている点も注目される。  

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