馬尼剌 (マニラ)

TitleManila
作者ロベルト・フェレオ
ArtistRoberto Feleo
制作年1985
素材/技法アクリル・木、拾集物
サイズ(高×幅×奥行)157.9×222.2×4.7
国名フィリピン
管理番号99
作品解説顔を失った聖母子がスペインを、軍艦を顔に持つ美神ヴィーナスがアメリカを象徴する。両国ともフィリピンを植民地支配した国である。波間におぼれる瀕死の河の女神は、左右の中国と日本の兵士を見上げる。これが外来の文化に抑圧され翻弄(ほんろう)されてきたフィリピンの姿である。このフィリピンの歴史物語を支える4本の足には、死と再生をあらわすヘビが巻き付いている。かつて中国人が「馬尼刺」(マニラ)と呼んだフィリピンの首都は、歴史によって深く傷つけられ、同時に豊かに耕されてきた場所なのである。

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