浜町時鐘所

浜町時鐘所(時鐘楼)

大分類写真
中分類古写真(明治・大正時代の風景)
解説 福井城下に店を構えた写真師達によって撮られたものと思われる写真帳「福井城下古写真」(福井市春嶽公記念文庫)の中の1枚。この写真は台紙裏に「福井一乗町 写真司 旭斎」の印記があり、一乗町の写真師・旭斎によって撮影されたことが分かっている。
 浜町(現・福井市中央3丁目)にあった時鐘所を撮影したものである。時鐘所とは正しい時間を町の人びとに知らせるために鐘を鳴らすところ。四重の高楼建築であり、明治2年(1869)に完成して、同9年(1876)10月に焼失している。時鐘所の前には浜町通りと二階建ての町屋が見える。画面左手の町屋の前には溝があって石板が渡してある。
 江戸時代の正徳3年(1713)以降には、時鐘は米町(現・福井市順化2丁目付近)にあり、その様子は寛政年間(1789~1800)に描かれた「福井城下眺望図」中に高楼建物として描かれているほか、享和3年(1803)の城下絵図等にも記載がある。正徳3年以前には福井城東側の元割場(現・福井市日之出1丁目)にあったとされる(『福井市史 資料編別巻 絵図・地図』福井市編1989)。

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