異人館(W.E.グリフィス・客館)(「福井城下古写真」)

大分類写真
中分類古写真(明治・大正時代の風景)
解説 福井城下に店を構えた写真師達によって撮られたものと思われる写真帳「福井城下古写真」(福井市春嶽公記念文庫)の中の1枚。
 明治4年に福井の明新館にて教鞭をとった外国人教師の宿舎として建てられたもの。2棟のうち左側はのちに大学南校(東京大学前身)でも教鞭をとり、帰国後は『皇国(The Mikado's Empire)』を著したウィリアム・エリオット・グリフィスの宿舎。
ベランダやポーチと海鼠壁(なまこかべ。瓦の目地に漆喰を盛った外壁)を組み合わせた、和洋の建築技法・意匠が混在する建物。当時、西洋の煉瓦造の知識をまだ十分持たない日本の職人が、持てる技術と創意によって生み出したデザインといえる。

PageTop