指定有形文化財(絵画) 聖徳太子御影

聖徳太子御影

資料番号05-JMJ-絵04
資料名(ヨミ)ショウトクタイシミエイ
解説この「聖徳太子御影」は別の名を「十六歳の孝養像」とも称されるもので、御手に柄香炉を持たれた桃山か江戸初期の作と推定される。
浄明寺に伝わる『善城山浄明寺由緒并世代記』によれば、五世浄法の時、石山本願寺攻めに対する功績と本願寺創立の際の功績によって教如上人寿像を拝領したが、その後の浄明寺の寺勢興隆の功績も認められて、慶長十一年(1606)に木像を、慶長十四年(1609)には祖師(親鸞)聖人御影と太子七高僧御影を東本願寺から贈られたという。その太子像がこの「聖徳太子御影」にあたると思われる。
絹地の損傷は少しばかりあるようだが、後代の加筆は一切なく、御面貌の美しさや、車昜達な筆致、さらに色彩にあっては、群青、緑などあざやかな金泥をもって細線巧緻な文様がかかれて、今なお制作当時のおもかげがうかがわれる。また裏書の文字は次のとおりである。
 「本願寺 釋教如 花押
   慶長十四己酉年九月三日
    浄願寺門徒 羽前秋田内
    檜山 浄明寺什物
         願主 釋浄法」
参考文献『能代市の文化財 第三集』(1990.3 能代市教育委員会)
大分類美術工芸
中分類絵画
寸法幅500×長さ1050
資料形態軸装・絹本彩色絹装

PageTop