指定有形文化財(絵画) 五十嵐蠧仙筆 後三年合戦絵巻模写巻 上巻
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五十嵐蠧仙筆 後三年合戦絵巻模写巻 上巻
| 資料番号 | 05-TSM-絵01-01 |
|---|---|
| 資料名(ヨミ) | イガラシトセン ゴサンネンカッセンエマキモシャマキ |
| 解説 | 五十嵐蠧仙は、寛政五年(1793)檜山に生れ、初め都仙と号し、のち蠧仙と改めた。12歳のとき久保田に出て狩野秀水の門に入り、秀岩という号を頂いた。 16歳のとき秀水師に随って江戸に上り、菅原洞斎の門人となる。洞斎は阮塘と号し、画人ながら当代随一の鑑定家でもあった。蠧仙はここで画業を修める一方、師の紹介で全国有名寺社や諸名家の秘蔵する名品等の研究をかさねて諸流派の画法を学んだようである。 本図は有名な鎌倉末期の後三年絵巻の模写で、原本は飛騨守維久筆。詞書は、上巻は権大納言三条公忠・権中納言六条有光・文殿寄人源仲直、中巻は左少将持明院保脩、下巻は世尊寺行忠であると思われている。現在国立博物館に所蔵されている。 蠧仙が江戸滞在中(文政の頃)、最も油の乗りきった時代の作品のうち、とくに傑出したもので、筆致、色彩ともに原本をほうふつさせ、さらに彼独自の境地を如実に示す作品として貴重なものといわなければならない。なお、上巻は彩色してあるが、下巻は白描のままである。 |
| 参考文献 | 『能代市の文化財 第三集』(1990.3 能代市教育委員会) |
| 大分類 | 美術工芸 |
| 中分類 | 絵画 |
| 寸法 | 幅400×長さ16000 |
| 資料形態 | 巻・紙本彩色絹装 |
