へぎ目春慶塗会席膳(小)

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へぎ目春慶塗会席膳(小)

資料番号04-TKD-NSSY-工13-02
資料名(ヨミ)ヘギメシュンケイヌリ カイセキゼン
資料詳細大小一組
解説格納箱の蓋に「秋田能代」、またその裏面に「文化十四丁刃如月」「文政元戊寅文月」と墨書して、年代を明らかにしている。
膳はいずれも上面がヘギ目である点が特徴的である。製作者名は不明だが、能代で作られたことは確かである。つまり、能代でもヘギ目仕上げの春慶塗が作られた証拠となるものである。
飛騨春慶の場合は、慶長のころ城主金森可重の時代、大工がサワラ材のきれいなヘギ目をみつけたため、御用塗師成田三休がその杢目を生かし蛤形の盆にしてからウルシを塗り茶人宗和に献上したところ、宗和はこれを賞め、有名は茶壺、飛び春慶にちなんで、この漆器を今後春慶塗と命名するように命じたという。とくにヘギ目春慶塗は茶人の好みに合致したという。
格納箱は一般の杉板製でなく桐材製で、蓋は前面で上下する方式である。
大分類能代春慶
寸法(図録用)横縦292×高さ30
点数5
附属品等
署名・年記等箱書:<蓋表>秋田能代會席膳十人前/<蓋裏>文化十四丁丑如月五人前求 文政元戊寅文月五人前求 小ノ方五客 大之方五客 ◇両◇分 足なし

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